国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。


国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。

信号所に汽車が止まった。
向かい側の座席から娘が立って来て、島村の前のガラス窓を落とした。
雪の冷気が流れ込んだ。

娘は窓いっぱいに乗り出して、遠くへ叫ぶように、
「駅長さあん、駅長さあん。」

明かりをさげてゆっくり雪を踏んで来た男は、襟巻で鼻の上まで包み、
耳に帽子の毛皮を垂れていた。

もうそんな寒さかと島村は外を眺めると、鉄道の官舎らしいバラックが
山裾に寒々と散らばっているだけ。

雪の色はそこまで行かぬうちに闇に呑まれていた。

(ここまは原文通り) 川端康成の小説「雪国」の始まりの一部分です。



川端康成の小説「雪国」は、

名作として国内外で名高くこの一言で情景、自然の風景、暮しの有り様までも全て説明されています。雪国の温泉街に暮らす人達の生き様を厳しい目で観察する作家とそこに生きる温泉芸者などの人間模様は小説の粗筋からも読み取れ、ロマンと共に一末の寂しさを感じます。

この先生の小説「伊豆の踊子」も旅芸人一座との話でも同じような感傷を受けます。
そのことは亦いずれ紹介させて頂きます。

ところで、可成り以前に成りますが、雪の湯沢温泉に宿泊し友人数人と食後の暇つぶしに、
浴衣姿に下駄を履いて温泉街に繰り出したことを思い出します。夜間で気温が下がった雪の上を下駄で歩くと、「キュキュッ」「キュキュッ」と下駄が泣きます。 下駄ではなく雪の声でしょうか?  (この音は、経験した人でないと判らないかも) 冷えているんだな!と実感します。

以前は国鉄の上越線の一本であった湯沢町も今は上越新幹線が通り東京方面からのスキー客も多く発展を続けているようです。

スキーと言えば、湯沢は岩原スキー場があります。 関越自動車道が出来てスキー客も大幅に増えて雪の頃は夜通し走ってきたスキー客の車列が長く続きます。

岩原スキー場は最長4kmのロングコースでゴンドラやロープウェーも数多く設置されて滑走や目的に添った滑りを楽しめる各コース、また横幅の広い一枚バーンから望む新潟平野の景観は、初心者から上級者までを魅了するコース設計となっています。滑るコースが長く幅も広いのが岩原の一番のコース特徴です。

(全12コース)特に初級中級者向けのコースが多く配置されており、どなたにも滑りやすく快適な滑走をお楽しみいただけます。

雪のない季節にスキー場を見ると、広く草原に成っていて、新緑の頃には、ワラビ、ゼンマイなど春の山菜採りが楽しめることも有名です。

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